切手サイズのソニー独自規格のマイクロレコーダーとドッキングステーションNTU-S1の一式を現状でお譲りします。写真のクリーニングテープ及びデジタル録音済みテープ、未使用テープも同梱します。NT-2本体は海外ツーリスト仕様ですが、1.5VのDCアダプターは100V専用ですので国内仕様です。ご注意下さい。元箱はありません。 本体前面の機種名称等のスクリーン印刷文字(濃灰色)が擦れて剥がれていますが、金属ケースには目立つ傷は有りません。本体のREVボタンが反応しませんでしたが、付属のイヤホンリモコンからはきちんと動作しました。ドッキングステーションは、黒色塗装が90年代のソニー製品に見られる表面の変化(ベタつく感じ)、および9Vの電源端子の接触がやや劣化しています。 同梱のテープは2000年前後の製品、録音のため、劣化による音飛びは若干あります。 状態の良いテープは音飛びもなく、芯のあるしっかりとした音を聴かせてくれました。これはお渡し出来ませんが、当時の職場の部内セミナーでの録音テープが残っており、20年以上前の上司や同僚、自分の声が実にリアルで痛快でした。 このデジタルマイクロレコーダー製品の開発・誕生には逸話があり、FM誌に麻倉怜士氏が当時ソニーで商品化に携わった4名への取材記事の切り抜き6ページが手元に残っておりましたので、今回一緒にお送りします。 製品としてのハードウェアだけでなく、こうした逸話も含めて博物館にでも引き取って頂けると良いのですが。私が当時これを購入した理由の半分以上は実用面 よりも、これを開発・製品化した方々への敬意という気持ちでした。 実用面でも初代NT-1のヘッドホン出力の残留雑音が大きくてガッカリして、購入者アンケートに、次回はNT技術規格の良さを活かせる音質を検討して欲しいと書いて、このNT-2で見事に実現されていたので、個人的にも思い入れのある製品です。 以上、長文にお付き合い下さり、ありがとうございました。